アニマルウェルフェアに配慮し、鳥たちの幸せを優先して考えた鶏卵を生産している農家をピックアップします。
鳥にとって苦痛の少ない環境を考えると、まず放し飼いであること。
そして土の上で、より広い場所であるとベターです。
さらにアニマルウェルフェアでは、止まり木も推奨されているようです。
また、餌はオーガニックであれば、鳥だけでなく人間にとっても安心ですね。
卵を放し飼いのオーガニックで生産する養鶏場
鳥が幸せな飼育環境と、健康を気づかう人が求めるオーガニックで美味しい卵は、同じです。
ケージ飼いなどではなく、自然のなかでの放し飼いで地面をついばみ自由に歩き、化学物質が入っていない餌を食べる鳥たち。
そんな鳥の産んでくれる卵が、安全で美味しいオーガニックの卵です。
鳥に優しい=人に優しい、と言えるんですよ。
自然養鶏&放し飼い 春夏秋冬(神奈川県)
引用URL:http://niwatori88.com/hanashigai.html
神奈川県の小田原で鳥を放し飼いで飼育されている、「春夏秋冬」。
アニマルウェルフェアの実行について、ブログの方で言及されています。
こちらでは鳥たちは「放し飼い」です。
『「平飼い」と「放し飼い」は違います』と、ブログには明記されています。
「平飼い」という記載だけだだと、高床式のケージに入っていないだけで、屋内で過密飼育しているという現実も多々あるからです。
こちらは、屋外での「放し飼い」です。
放し飼いをする土地には、緑を絶やさないよう気をつけておられるということ。
夜間は屋内に入れられているようです。
その鶏舎の床もコンクリートなどではなく、自然の土や落ち葉を重ね、井戸水をまくなどして森に近い状態の床をつくっているようです。
自然に近い環境なので、鳥たちは快適そうです。
また、餌も非常に考えられています。
農薬、抗生剤、遺伝子組み換え、飼料メーカーが配合した飼料などは一切使わないとのこと。
代わりに、自家でつくった大豆や米ぬか、おからなどの発酵飼料や、緑の生野菜など、色々と食べているようです。
早く成長させて卵をたくさん採るという一般的な考え方ではなく、鳥が十分に大人になってからの初産で、産む間隔も余裕をもたせて体力を無為に奪わない考え方を取り入れられているようです。
※2022年現在は、放し飼いをされているか分かりません。
というのも、鷹におそわれ食べられてしまうため、屋内平飼いに変えているという内容の取材動画がYOUTUBEに上がっています。
ただし、平飼いにしても地面は土で発酵させてふかふか、天井は高く四方は網だけなので光や風は存分に入る環境でした。
「平飼い」でも色々あるようなので、できれば確認してから購入したいとことです。
では、春夏秋冬の放し飼い卵を購入する方法についてです。
春夏秋冬さんの卵の目指すところは「生命力の強い卵」だそう。
もちろん、有精卵です。
気味も白身もしっかりしていて、殻も強いそう。
お味は、あっさりだそうです。
栄養検査および放射線検査もしっかりされています。
卵の注文は、公式のホームページから可能です。
(※HP下の「注文方法」と横のバナー型の「注文方法」2つありますが、下の方は今現在機能していないようなので注意を)
実店舗では、以下で販売中だそう。
- 自然食品F&F(自由が丘、広尾)
- Ri.caricaランド
- ベーカリーアスラン
- 麦焼処麦踏
- <箱根麦神朝市>で毎週土曜
- <湘南メルカート>で毎週水曜
東京近郊なのでお近くの人は行ってみては?
市場のほうは直売で、時間はかなり早めに終わるようです。確認をしてみてください。
いちえん農場(高知県)
引用URL:https://ichiyen.net/about/
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こちらは、高知のブランド地鶏「土佐ジロー」を放し飼いにされているとのこと。
養鶏以外に農作物も多く作っている広い農場のようで、ポンカン畑で放し飼いにされているそうです。
5万平方メートルという広い敷地に放し飼いなのですが、驚きなのは、柵が一切無いこと。
鳥舎はあるということなので、夜間は中に入れているのかもしれません。
餌は、ほとんどがトウモロコシだそう。そして大豆など。
これらは有機栽培ではなさそうですが、収穫後に保存用農薬をかけていない飼料(ポストハーベストフリー)を選ばれているようです。
また畑での放牧なので、土のなかの虫や植わっているお野菜もついばんでいるそう。
抗生物質を使用していないかについては記載がないのですが、「卵をもらうこと」「餌を与えること」以外はほとんど何もしていないと書かれています。
餌は、有機栽培ではないそうです。
他にも詳しく分からないところはありますが、鳥たちが生き物として幸せに過ごしているように思えるので載せさせて頂きました。
次に、いちえん農場 土佐ジローの放し飼い卵を購入する方法についてです。
卵のサイズは、一般的にいうSS〜Sくらいの、とても小さなサイズだそう。
でも黄身はとても大きくて、Mサイズ相当とのこと。
それにモリッと盛り上がっているのも特徴だそう。
その日の、とれたての卵を発送してくれるようです。
卵以外にも土佐ジローのお肉も購入できます。
また土佐ジローが放牧されている畑でとれた、無農薬の小夏、はるかなど柑橘類も一緒に購入できますよ。
自然牧場 お多福卵(鹿児島県)
引用URL:https://munouyaku.shop/freerange/
鹿児島県の姶良郡湧水町という町で、鳥たちは自然の中に放し飼いをされています。
自然のままに近い、雑木林のなかに放されているようです。
夜間は鳥舎の中のようです。
自然のなかで鳥たちが過ごす様子が、HPで動画公開されているので見てみて下さい。
「もし自分が鳥だったら」と記載もあるように、鳥たちのことを考えておられることが伝わります。
餌にも非常に手間をかけておられるのが、こちらの特徴です。
鳥たちが口にするものは全て、完全に無農薬有機栽培。
餌の農作物は自家で栽培されたり、JAS認定されたものを同じ九州の農家から取り寄せているそう。
一般的に、採卵率をあげるために餌に魚粉を混ぜるそうですが、こちらではそれも養殖魚ではなく天然魚を購入し、ご自分たちで煮るなどして餌を手作りされているようです。
この手作り魚粉の他、鳥たちが食べているものは、お米、さつまいも、大豆、麦がメインになるそう。
それらを魚と同じく一度煮て「発酵飼料」にしたものや、自家栽培の旬の生野菜も与えているそうです。
また飲み水は、地元「湧水町」に昔から湧く、清らかな神社の湧水を使用しているとのこと。
卵は環境省による「グッドライフアワード」の「エシカル賞」を受賞されています。
つぎに、お多福卵を購入する方法です。
卵は1パック10個セットで販売されています。
ホームページからの購入が可能です。
さすが本当の「オーガニック卵」だからか非常に人気だそうで、今現在は1〜4週間待ちとなっています。
卵の他にも、「走る鶏のマヨネーズ」という瓶詰めのマヨネーズが最近発売になったようで、こちらも気になります。
他にも選ばれた地元の食材が詰まった卵かけご飯セットや、あの中洞牧場のバターも購入できるようなので、この際に注文してみるのも良さそうです。
さいごに
養鶏の世界には多くの悲しい鳥たちだけでなく、幸せな鳥たちを育てている農家さんたちもいるのですね。
昔の日本では普通だったこのスタイルが少しでも戻ってくることを願います。
幸せな鳥さんたちが無理なく産んでくれた卵を、わたしもぜひ頂いてみたいと思います。
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