アニマルウェルフェアに配慮した乳牛の飼育をおこない、安全で幸せな牛乳・チーズを生産している牧場と工房をピックアップしました。
販売情報ものせているので、動物にも人間にもやさしい牛乳やチーズを探している人はぜひチェックしてみて下さい。
北海道はじめ、全国各地にいくつか見つかりました。
牧場での放牧育ちの牛の牛乳とチーズ
「アニマルウェルフェア」を掲げている牧場は非常に少ないのが現状です。
今回牧場を選ぶ基準として、放牧で飼育されていることを第一条件に、その他、牛にとって自然に近い良い環境が整っていることが分かる牧場を選ばせていただきました。
牧場タカラ(北海道)
引用URL:http://www.kimobetsu-kankou.com/page325038.html
こちらは、北海道の喜茂別町という、自然豊かな町で牛たちの放牧されています。
「タカラ牧場」といえば、地元では美味しいソフトクリームが有名なようで、観光地として牧場を訪れる人も多いとのこと。
牧場の方はフランスで本格的にチーズ作りを学ばれたようで、こだわりをもって牛の飼育、チーズ作りをされているようです。
公式のHPが見つからず情報が少ないのですが、チーズ工房の方のフェイスブックなどですこし確認することができます。
いま現在は分かりませんが、少なくとも2018年時点では牧場内で牛乳やたくさんのチーズの販売場所が設けられていたようです。
地元に寄り添って家族で経営をされる、あたたかみのある牧場のようです。
近くであれば、ぜひ伺ってみたいものです。
次に、チーズ工房タカラのチーズを購入する方法についてです。
タカラさんで作られているチーズは、権威あるコンテストでも入賞するなどさまざまな方面で認められている、とても美味しいチーズです。
グランプリを受賞したチーズは、「タカラのタカラ」というハードタイプのチーズ。
その他にもあります。
- タカラのレタラ(フレッシュチーズ)
- タカラのヤッコ(リコッタタイプ)
- タカラのトケル(ラクレット)
このような様々なタイプのチーズが受賞しているそうです。
こちらのナチュラルチーズ専門サイトで購入できそうですよ。
東京にもこちらのチーズの取扱店があるそうなので、チェックしてみて下さい。
山本牧場(北海道標津郡)
引用URL:https://wildmilk.jp/
こちらの牛たちは、日本では珍しい完全放牧で育てられています。
搾乳の時以外は、一年中、冬も完全に外にいるそうです。
これはかなり珍しいことだそうですよ。
餌は、夏には牧場の草を食み、冬には牧場の方がご自分たちで育てた無農薬の草をあげているそう。
しかも穀類は一切与えていないのだそうです。(グレインフェッド一切なし。)
また、人工授精も一切おこなわず全て自然繁殖にまかせているそうです。
母牛の出産後も赤ちゃん牛と隔離せず、親子一緒に育てているとのこと。
ここまで徹底されている牧場はかなりまれではないでしょうか。
アニマルウェルフェアの観点からみても、牛たちは幸せに暮らしているように思います。
次に、山本牧場の「養老牛放牧牛乳」を購入する方法についてです。
山本牧場では、牛乳の生産にも非常にこだわりを持っておられるようです。
もちろん、脂肪分を粉々にして均一にする加工をしていない、「ノンホモ牛乳」です。
牛乳を紙パックなどに詰めると香りや品質に影響することを考慮し、あえて瓶詰めを選ばれています。
特徴的なのが、瓶の飲み口ちかくに0.5~2cmほど、クリーム状のかたまりができること。
これは天然のグラスフェッドバターともいわれているようで、スプーンですくってそのままたべたり、珈琲に入れたり、パンにつけて食べると絶品とのこと!
牛乳を注文すると、こんなに素晴らしいオマケがついてくるんですね。
公式のサイトでも直接購入できますし、東京の方へ流通もしているようなので、ぜひ一度ためしてみてはどうでしょうか。
薫る野牧場(神奈川県)
引用元URL:https://kaorunofarm.com/
有名な岩手県の「なかほら牧場」で働いた経験をもとに、若い女性がはじめた牧場です。
放牧といえば北海道や南アルプスの周囲というイメージがありますが、こちらの場所は神奈川県です。
餌になる牧草は、無農薬、化学肥料不使用だそうです。
飼育方法の詳細をみつけることはできなかったのですが、牛たちが放牧をされているのは間違いないようです。
それだけでも、せまい牛舎のなかで一生暮らすのとは幸福度が大きく違いますよね。
こちらの牧場に限らず、私たち消費者からするともう少し情報が知りたいこともありますね。
ただ、放牧メインで飼育されていることが分かるだけでも、動物の視点から見れば、最低限の安心が確保されているような気がします。
次に、薫る野牧場の牛乳を購入する方法です。
薫る野牧場の牛たちのお乳からは、主に牛乳が製造されているようです。
他には、アイスクリームやジェラートもあるようです。
こちらも、公式のHPから購入できるようですよ。
チーズ工房 醍醐(愛媛県)
引用元URL:http://daigocheese.com/making.html
こちらは愛媛県の内子町という山あいの小さな町で、チーズ工房でのチーズ作り専用に放牧をされているようです。
こちらも、日本ではかなり珍しい通年放牧です。
牛たちは一年中牧場で自由にしながら、自然の生草を食べているそうです(冬も生草かは分かりませんでした)。
こちらもこれ以上に詳しい飼育情報は載っていないのですが、「通年放牧」なので牛たちはきっと基本的に幸せなのではないかと、期待できますね。
こだわりを持ってチーズ作りに取り組まれていることが伝わるので、牛の飼育も考え抜かれているのではないかと想像します。
牧場が位置する山あいの町は、チーズ作りの本場であるヨーロッパはイタリアのナポリに似た気候だそうです。
その気候が、伝統的な製法で美味しいチーズをつくるには適した土地なんだそうですよ。
次に、チーズ工房醍醐の商品を購入する方法についてです。
こちらでは、ナチュラルチーズを何種類か作っておられます。
搾乳したらすぐ、搾乳施設のお隣にある工房へ運ばれる仕組みになっているそうです。
衛生管理を徹底しつつ、チーズ作りに細やかに取り組まれているようです。
チーズはどれも、本当に美味しそう!
地元のレストランや旅館などで提供されている他、スーパーマケットや道の駅でも購入可能です。
遠方の方は、購入できる通販サイトもこちらで紹介されているのでチェックして下さいね。
あすなろファーミング(北海道)
引用元URL:http://asunaro-farming.co.jp/html/page2.html
こちらの「あすなろファーミング」は、「グラスフェッドバターver.」の記事でも紹介をしました。
牛乳も生産されているようなので、ふたたび紹介をさせていただきます。
牛達は、広大な敷地でのびのびと放牧飼育されています。
次に、あすなろファーミングの牛乳を購入する方法についてです。
こちらの牛乳は、「ノンホモ牛乳」です。
「ホモジナイズ」は、牛乳に含まれる脂肪分を粉々にくだき成分を均質化することで、飲みはじめから終わりまで安定した味にする加工です。
あすなろファーミングではこの加工をしていないので、ミルクの表面に脂肪分が浮いたりする一方、生乳の風味が楽しめるそう。
お味は、後味がさらっとしているそうです。
価格はぜんぜん高くなく、「これでいいの!?」とさえ思うくらい。
他の乳製品もどれも美味しそうなので、ぜひ見てみて下さいね。
さいごに
今回は、アニマルウェルフェアに配慮された(またはそれに近い環境と分かる)牧場と、その牛さんのお乳でつくられた牛乳、チーズの特集でした。
バターのバージョンではなかなか該当の牧場が見つからなかったのに比べて、牛乳やチーズはもう少し盛んなのか、見つけやすかったです。
牛さんが幸せに暮らしていることが分かる牧場を見つけたら、また追記していきますね。
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